年齢と共に身に付けなくてはならない所作と心得、所作すなわち立ち振る舞いや身のこなし丁寧であれば全てよし、心得は無礼でなければそれでよし。作法とは人間が勝手に定めたものであるので知らなければ知らないで良し!身近なものとしては神社にお参りする時の「ニ礼ニ拍手一礼」、誰が定めたか知らぬが日頃の感謝の気持ちさえあれば深々と礼をするだけでいいし恥ずかしくもない。お墓参りも同じ礼を尽くす意味で墓石より頭を低くし手を合わせたり礼をしたりすればよし、立派な大きく高い墓石の前ではしゃがむ必要もない。
「所作」とは日常の動作すべてを言いますが社会においては前記のように「丁寧」であれば問題はない、荒々しい動きは品位を欠き所作を心得ているとは言えない、書類を放り投げる、椅子を使ったままにする、扉の開け閉め・・・茶道武道の作法は関わる人間が勝手に定めたものなので気にする事はない、がしかし丁寧な動きは必須である。
「心得」とは文字にするのも恥ずかしい位のものである、これも礼が欠けなければよし。
社会経験者に今さら言う事はない、復習するとしたら「勘違い」した行動、言動は慎むべきというくらい。人の基本は人であり役職の上下ではない、がしかし職務上に於いては上下は守らなくてはいけない。社長は船長、出航前に航路の検討をする場ではクルーも参加し意見を述べても構わないが、出航後は船長に従うがごとく。
ここでは若者が社会人になり恥をかかない様、まとめてみました。
新人諸君で学生時代運動部を経験している人は運動部時代のままで良いので先輩を上司に置き換えるだけで合格、経験のない方の為に書きました。
挨拶、運動部時代より多少トーンを落として必ずする、当たり前だがビルの警備員や清掃員とすれ違った時も含まれる。朝は「おはようございます」それ以外の時間は軽く一礼で良し。もし先輩方が「お疲れ様です」と言葉を添えていたら真似すればよい。
譲る、通路で先輩や上司とすれ違う時は軽く一礼すると共に道を譲る。
業務、1年は何も言わず言われた事をそのままやる、意見無用。
飲食、先輩や上司より先に箸をつけるな飲むな。
自分から誘う事はするな。
社員と呑む酒場は社内である、礼儀を忘れずに。無礼講は存在しない。
来客、先輩、上司の言葉に口を挟むな。
恋愛、職場に持ち込むな、スマホにメールも業務中は自分も相手も禁止は当たり前。
結婚、就職と同時に結婚する場合、当たり前だが両家で挙式披露の相談をする。入社したばかりでは、社内から仲人、主賓も出しにくい場合は身内と極親しい友人のみで挙式披露宴を行い、上司には事前にその旨を報告しておく。
大きく披露宴も行いたい場合は、お仲人は恩師、会社からは主賓、直属の上司は乾杯と配慮すべきである。この辺は兄弟サイトweddingsakyoを参考にして頂きたい。
まとめ
あの程度の事なら自分でも出来る、自分の方が優秀だ、思うのは勝手だが表に出すのは愚か者、決して狸になれという事ではなく前述のように1年間は礼も尽くし黙って従いなさい。その上で改良案が浮かんだら礼を尽くして発言しなさい。
ここで言う礼とは、先輩や上司に恥を欠かせない、自分は出来るからと言ってそれを条件としない。
ここで言う条件とは・・・極論だが我が社も外国との取引も増えていますので会議は英語でしませんか?など。社の実情に合わない。英語が必要と思う場合、英語対応を多くの社員が出来るようにする為、勉強会の発足は如何ですかという提案が良いであろう。
最後に入社当時は緊張感から礼儀正しい者もしばらく経つと緊張感が途切れ挨拶もままならぬ者が出る・・・上司は見ているぞ!あいつはまだ子供だと!