今以上の演奏能力をつけるのは音楽大学では無理、特任教授で素晴らしいアーティストがいればラッキーだけど、生徒は教授を選ばない。音楽家の経歴を見ると必ず○○に師事と書いてあげるように、弟子になるしか能力を高める事は出来ないのが現状!
大学時代とんでもない男が入って来ました、ちょっと変わりものでしたが真面目な彼は既に有名交響楽団員のヴァイオリン奏者、実に素晴らしい演奏をする人でした。
何で音楽科に入ったの?と聞くとみんながどこか大学に行くからと、確かに彼の所属する楽団のメンバーはほとんど音大卒、彼はそんな流れに逆らわなかっただけでした。凄く真面目で一般教養の欠席は無く、空き時間は個室の練習室でいつもヴァイオリンを弾いている。同級生も上級性も講師まで入っていいと聞き、彼の演奏をうっとり聞いている。
ここからが面白い話・・・音大に入ると本科は自分のやってる楽器、副科はそれ以外の楽器のレッスンを受ける事になります。彼の本科は当然ヴァイオリン、副科はピアノを取っていました。いやはや天才とは困ったもので副科のピアノ、それまで経験無かったそうですが1年でピアノ科の生徒以上の演奏が出来るようになっちゃった!
困ったのは教務室・・・彼に誰が何を教える!
ゴルフの天才に例えると、教える事が無い生徒が入って来たようなもの、出る試合全て上位に入賞するしマナーもいい、こんな生徒が入って来たらコーチ困っちゃいますね!
元に戻り、音大のレッスン風景・・・彼が担当教師が待つ部屋に入ります、小窓がありレッスン風景は見れます。彼は何か 弾き出します。一般の生徒のレッスンは、教師がところどころ演奏を止め、自分が演奏して聞かせ修正していきますが、彼の場合、教師は楽器すら出さないで聞いているだけ!どっちが教えているのか判らない状態でしたよ。教師も可哀そうだよね、他の生徒に冷たい目を向けられて。
結局、彼の話し相手をしていたのはセアル先生と言う海外から来た室内楽の先生、レッスンと言うより雑談してる感じで我々も中に入ってワイワイやってました。その先生2メートル位の長身、大学で深夜までパイプオルガンの制作を私達としていて電車無くなっちゃた、仕方なしに私の下宿に連れて行ったら下宿の小母さんビックリ仰天、外国人見た事なかったみたい!
いろんなことあった音楽科時代、私の本科は声楽と作曲、副科はピアノでした!孫の同級生にも音大を目指している生徒がいますが・・・・・大変よ食べて行くの<笑>同級生の天才も今どうしているか?
結論、音楽は趣味としては最高です!
でこのサイトをお読み頂いている方にアドバイス!楽器は弾くものではなく歌わせるもの、唄うように弾きましょう。そして中高年から趣味として始める人、とにかく遊ぶといいですね音を出して。楽器店で習うも良しユーチューブを見て腕を上げるもよし。TVをみてあれをやりたいから始めて下さい!クラシックが好きならチェロあたり、ポップやジャズが好きならアルトサックスあたり、リズム感に自信があればドラムスかな・・・音楽のある生活、悪くはないよ!